一人でも多くの人たちと感動を分かち合うために

2001年2月21日にプライマルヴェニューを設立して、20年が経ちました。
設立当時30歳だった私も、50歳になりました。
会社を立ち上げる目的として、ただ一つ思い描いていた「自分と仲間達の居場所を作る」というイメージは、
PRIMAL VENUE＝「根源の場所」という社名の中に、20年を経た今日も変わらずに生き続けています。

学生生活で考えると、小学校から大学まで16年間。20年とは、それ以上に長い期間です。
創業当時からの仲間とはそれだけの期間を、実際に家族以上に長い時間を一緒に過ごしてきました。
成長の過程で反抗期を迎えたり、思春期を迎えたり
時には悩み、喧嘩をしては許しあい、認めあって信頼や愛情が増し、お互いが一回り大きくなっていきました。
それは家族も会社も同じだったと思っています。

会社経営を家族に例えるのはよくある事だと思いますが、私が一貫してこだわってきたのは「親」としてのポジションです。
親として、人生で最も重要な仕事として「子育て」があります。会社の子供たち＝社員を育てていくことが、自分の使命だと考えました。
(会社を作ることに没頭して、実際の子育てを疎かにはしていたところはありますが…)
自分中心ではなく、社員中心の組織作りをしていこう。社員を育て、活躍させるにはどうしたらいいのだろう。そのことだけを考えて会社経営をしてきたつもりです。
20年という歳月は、仲間たちからその考えを認められ、それによって社会にも存在を認めてもらえた、一つの証だと信じています。

20歳を迎え成人したプライマルヴェニューは、今や私の知らない言語で話したり、私が見たことも無い場所を旅したりし始めています。
これから、誰かと結婚したり、どこかに豪華な別荘を建てたり、することもあるのかもしれません。
「かもしれない」と書くと、代表の言葉として無責任かもしれませんが
もはやこの先にある夢や目標は、子供たちの胸の中にあります。私がそう信じられるような仲間たちを得られたことが、20年間で最大の宝です。

これからの10年は、世代交代への準備期間だと考えています。新しい時代に対応した、新しいプライマルヴェニューを、これから作っていきます。
新たなスタートラインに立ち、歩んでいく中で、創業当時がそうであったように、沢山のお叱りやご指導を賜ることが多々あるかと思います。
地域社会が健全な青少年を育むように、クライアントや協力会社の皆様なくして私達は存在し得ません。
どうかこれからも、プライマルヴェニューをよろしくお願いします。

そしてあらためて、この20年間本当にお世話になり、ありがとうございました。
お仕事で関わった皆様だけでなく、時には相談にのり励ましてくれた友人たちや諸先輩方。社員のご家族やご友人の皆様方。
「一人でも多くの人たちと感動を共有する」という経営理念を、皆様とこれからも全うできるよう、精進いたします。

代表取締役 兼CEO 廣田直人